FUT-LOG

フットサルを中心に雑食的フットボール観戦記。

ゼビオFリーグ 第13節 名古屋オーシャンズ vs フウガドールすみだ

2016年9月3日(土)

Fリーグはその10年目という節目の年に、新チャンピオン・シュライカー大阪が誕生し閉幕しました。ついにFの歴史が動いたわけですが、その半年前に小田原で歴史が変わることを感じさせる一戦がありました。

今季はもう浜松と湘南以外の試合の観戦記は追いつかなくてやめちゃったのですが、この一戦だけは記録しておこうと思います。

※素人が撮った下手くそな写真ですが、お金と時間をつかって会場まで通い、夫婦で一生懸命撮った写真です。無断での転載・転送はご遠慮ください。


ゼビオFリーグ第13節 小田原セントラル1日目第3試合 名古屋オーシャンズ vs フウガドールすみだ

試合結果

名古屋オーシャンズ 5-5 フウガドールすみだ(前半1-1)
公式試合記録

名古屋得点者:10.シンビーニャ、6.ダニエル、17.八木、11.セルジーニョ、11.セルジーニョ
すみだ得点者:11.清水、16.岡山、77.ボラ、14.西谷、14.西谷

ダイジェスト動画


序盤戦こそ苦しんだ新生オーシャンズAFCアジア選手権での優勝をきっかけに一体感を増し、当時の勝点29で首位すみだを追いかける。

開幕6連勝から町田に初黒星を喫するもそこから更に4連勝。大阪×名古屋が順延されているため暫定とはいえ勝点31で首位を走るすみだ。

【前半】

この小田原セントラルでの最大の目玉と言っていい中断前の首位決定戦。絶対王者名古屋がここで首位を奪還するのか、すみだが名古屋相手にリーグ初勝利を決めるか!?

注目の一戦はいきなり動く。前半3分に10.シンビーニャがかつて在籍したスーパースター・リカルジーニョを彷彿とさせる“シャチホコシュート”で名古屋が先制すると…

カウンターから11.清水が決めて、すぐさまにすみだも同点に追いつく。互いに1歩も譲らない展開。早々にスコアが動き、激しいゲーム展開が予想されたものの前半はこのまま1-1で終了。しかしそのスコアからは伝わらない緊迫感。ゲームのあらゆるところにデュエルが溢れている。

【後半】

まったく互角の展開で迎えたセカンドハーフ、まず攻勢を取ったのは首位を走るすみだだった。

24分に3人のポジションチェンジとダイレクトパスで一気に名古屋のDFを崩す華麗なパスワーク、最後は16.岡山が流し込みすみだが逆転すると、

さらに25分、今度は右サイドを9.田村が仕掛け、前線で粘って粘ってこぼれたところを77.ボラ!すみだが一気に点差を2点へ広げる。

しかし、このまま沈む絶対王者じゃない。2失点の直後にペドロコスタ監督がタイムアウトを取ると、28分にセットプレーから新加入の6.ダニエル サカイがゴール!!1点差に詰め寄りゲームはますますヒートアップ。

スコアは名古屋 2-3 すみだのまま後半残5分を迎え名古屋は14.安藤をGKにパワープレーを開始。そこから1分後、パワープレーから17.八木が決めて同点に追いつくと…

勝利のためになおパワープレーを続ける名古屋。14.安藤のシュートがファーにこぼれ、これを11.セルジーニョ思いっきり振り抜く!!残り時間3分というところで名古屋が再び逆転。

すると今度は逆転されたすみだが7.稲葉をGKにパワープレーを開始。相手クリアボールを拾った14.西谷がゴール正面から強烈シュートを突き刺し再び同点に引き戻す!!

しかしまだ終わらない!残り25秒には名古屋が再びのパワープレーから素晴らしいパスワークで、最後に11.セルジーニョが突き刺す!会場のボルテージは最高潮!!通常の試合ならこれでジ・エンドだ。

しかしこの試合は普通の試合ではなかった。なんと残り12秒、左コーナー脇で縦パスを受けた14.西谷が角度のないところから同点弾を決める!壮絶な点の取り合いとなったシーソーゲームは5-5のドロー決着となった。



プレーオフもそれは素晴らしい試合になったとは思いますが、ぼく自身が観に行ったゲームです試合後にこれほど拍手が鳴り響いた試合はほかに知りません。素晴らしい、まさに死闘と呼ぶにふさわしいものでした。

しかしすみだは中断明け浜松には勝ったもののその後に4連敗。その間に15節では名古屋に、16節では大阪に、そして最終的にはリーグ戦を4位でフィニッシュするもプレーオフで2連敗。最終順位を5位で終え、すみだ自身が歴史を変える立役者とはなれませんでしたが、それでもこのリーグ前半戦で首位を堅持したこの試合もまた、Fの歴史に残るべき名勝負でした。


関連記事

第13節 浜松×府中

第13節 湘南×町田

ゼビオFリーグ 小田原セントラル6試合ミニレポート
http://labola.jp/diary/4147905001


参考記事

★残り12秒に西谷ミドルが炸裂!! 手に汗握る試合を繰り広げた首位攻防戦の決着は次回に持ち越し《名古屋vsすみだ》
http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=250923

★ペドロコスタ監督「パワープレーで流れが作れていただけに、引く場面ではなかった」《名古屋vsすみだ
http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=250927

★星「良かったところを伸ばして、悪かったところを修正」《名古屋vsすみだ》
http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=250928

★須賀監督「名古屋と張り合えたことに胸を張ってほしい」《名古屋vsすみだ》
http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=250929

★諸江「2点差になって相手をリスペクトしすぎた」《名古屋vsすみだ》
http://sp.f-lg.jp/news/view?news_no=250930

Fリーグ 小田原セントラル レビュー : コラム | J SPORTS
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016090514553402.html

Fリーグ10年目に生まれた”ベストバウト”。小田原セントラルの首位決戦・名古屋vsすみだの攻防を読み解く。(FutsalEdge)
http://www.futsaledge.jp/archives/10807

【検証レポート】首位攻防戦の観客数が1103人。Fリーグにお客さんが入らない根本的な理由とは?
http://www.futsaledge.jp/archives/10884

すみだが暫定首位を堅持 須賀雄大監督「リーグ優勝できるチームだと確信している」
http://www.futsaledge.jp/archives/10712

貪欲に勝利を狙いながらも首位決戦で引き分け。名古屋・ペドロ・コスタ監督「(戦術や駆引きに優れた)興味深い試合」
http://www.futsaledge.jp/archives/10708

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